楽曲ファイルNo.19
音楽処方箋

爽やかな気分こそ健康の原点。
今回は、フリッツ・クライスラー(1875〜1962)の「ウィーン古典舞曲集」三部作とも呼ばれる「愛の喜び」「愛の悲しみ」「美しきロスマリン」のなかから「美 しきロスマリン」をご紹介します。

曲名 美しきロスマリン        フリッツ・クライスラー(1875〜1962)
効能効果 記憶力増強(語学学習等)
成分 年齢と共に記憶力が衰えてきたと感じることがあるかもしれません。しかし、 それは仕方のない
こと。音楽によって、記憶力の低下を少しでも柔和しましょう。 「美しきロスマリン」はヴァイオリン
の美しい音色と、その華やかなメロディラインで、数多くの方々に親しまれています。
憶えておきたい事柄などを3拍子のリズムに合わせて、声を出して読み上げてみましょう。すると、 最初乗れなかった自転車を一生懸命になって練習しているうちにコツがわかって突然、乗れるように なってしまうことのように、遊び感覚で記憶力を強く呼び覚ますことができるでしょう。
使用上の注意 @ 次の症状の方には効果がありません。
  ・音楽に興味のない方
  ・この曲で嫌な思い出がある
A この曲が聴く人すべてに同じ影響を与えるとは限りません。
B この選曲は音楽療法ではなく、音楽健康法に区別されます。

※ 音楽療法音楽健康法 の違い:音楽療法とは音楽学・心理学・医学の統合的な学問的の上に成立する治療法で、 明確な治療目的をもちます。音楽健康法とは、音楽を聴く・歌う・楽器を演奏すること により気分転換やリフレッシュ効果、やすらぎなどを期待するものです。

エッセイ
 クライスラーは20世紀最大のヴァイオリン奏者の一人であり、また「ヴァイオリン小品」の作曲と編曲に よって音楽史上に不朽の名をとどめています。ピアノ曲にはショパン、リストをはじめとした多くの作曲家 による珠玉のピアノ小品が数多く残されていますが、意外にもクライスラー以前のヴァイオリンやチェロ曲 には、名曲と呼ばれるに足る小品はほとんどありませんでした。そんな中、クライスラーは詩的、情緒的な 味わいに満ちた多くのヴァイオリン小品を作曲、編曲し、ヴァイオリンの世界に新しい風を吹き込んだので す。また、演奏家としてのクライスラーですが、彼は20世紀初頭よりその演奏を数多く録音してきたため、 現在でも彼の数々の名演を耳にする事が出来ます。