楽曲ファイルNo.7 |
爽やかな気分こそ健康の原点。 今回はフィンランドの作曲家シベリウスが、愛する祖国のために作った交響詩「フィンランディア」をご紹介します。 |
曲名 | 交響詩フィンランディア シベリウス(1865-1957) |
効能効果 | 夏バテを解消する |
成分 | 夏バテとは、湿度や温度の急激な変化によって自律神経の バランスが崩れ、内臓器官の働きを低下させることによって起こります。このような時には、 メリハリのある音楽を聴くのが効果的。うめくような低音、祈りの旋律、そして力強く終結 する「フィンランディア」は、交感神経、副交感神経の両方を興奮させ、頂点まで達した後 にはリラックスの状態へと変化していきます。音楽による興奮とリラックスは、自律神経を 刺激し、蒸し暑い夏を乗りきる手助けをしてくれるでしょう。 |
使用上の注意 | @ 次の症状の方には効果がありません。 ・音楽に興味のない方 ・この曲で嫌な思い出がある A この曲が聴く人すべてに同じ影響を与えるとは限りません。 B この選曲は音楽療法ではなく、音楽健康法に区別されます。 |
※ 音楽療法と音楽健康法 の違い:音楽療法とは音楽学・心理学・医学の統合的な学問的の上に成立する治療法で、 明確な治療目的をもちます。音楽健康法とは、音楽を聴く・歌う・楽器を演奏すること により気分転換やリフレッシュ効果、やすらぎなどを期待するものです。 |
エッセイ・・・ 「フィンランディア」の歴史的影響 |
19世紀末、当時のロシア皇帝ニコライ2世により フィンランドは自治権を取り上げられ、民衆はロシア軍の圧力に苦しんでいました。 そんな中で祖国を愛する人々によりフィンランドの歴史を描いた演劇の話が持ち上がり、 この劇の音楽をシベリウスが作曲し、大成功。「スオミ」と名づけられた終曲は、 1900年パリ万国博覧会で交響詩として初演され、フィンランドの人々は祖国への熱き想いを 新たにしたのです。やがてこの話はロシア皇帝に伝わり、弾圧されました。「スオミ」 は即刻演奏禁止。しかし人々は弾圧に屈せず、独立運動が盛り上がる中、この曲の中間部にある 美しい旋律に歌詞がつけられ、「フィンランディア(フィンランド賛歌)」として歌われて きました。「フィンランディア」はヨーロッパ諸国でも上演され、ついにフィンランドは 独立を宣言することが出来たのです。 |