楽曲ファイルNo.6
音楽処方箋

爽やかな気分こそ健康の原点。
今回は、晩年は難聴に苦しんだ作曲家ベートーヴェンのピア ノソナタ「月光」をご紹介します。映画「不滅の恋」では、ピアノに耳をつけながら演奏する姿が印象的でした。

曲名 ピアノソナタ第14番「月光」   ルードヴィッヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827)
効能効果 若さを保つ・出産の陣痛をやわらげる
成分 「満足した!」という感じを持った時、神経ホルモンであるドーパミン が分泌され、ドーパミン作動系の神経回路が動き出すことによって、次々と体に良い効果 が生まれます。 活力がみなぎり、集中力・記憶力が増すばかりでなく、細胞がリフレッシュ して人を疲れさせないようにしてくれるのです。「月光」は、静謐で美しい第1楽章と、短く愛 らしい第2楽章、そしてすぐに激しい第3楽章へと著しく変化することで、ドーパミンの分泌を 促し、細胞の活性化に繋がるのです。
使用上の注意 @ 次の症状の方には効果がありません。
  ・音楽に興味のない方
  ・この曲で嫌な思い出がある
A この曲が聴く人すべてに同じ影響を与えるとは限りません。
B この選曲は音楽療法ではなく、音楽健康法に区別されます。

※ 音楽療法音楽健康法 の違い:音楽療法とは音楽学・心理学・医学の統合的な学問的の上に成立する治療法で、 明確な治療目的をもちます。音楽健康法とは、音楽を聴く・歌う・楽器を演奏すること により気分転換やリフレッシュ効果、やすらぎなどを期待するものです。

エッセイ・・・ 「月光」にまつわるエピソード
ベートーヴェンの代表作のひとつである「月光」には、様々 なエピソードが伝えられています。まずひとつには、この曲をベートーヴェンから 献呈されたジュリエッタ・グィッチアルディ伯爵令嬢が、ベートーヴェンが"不滅 の恋人へ" と記した宛先不明の手紙の相手候補人だということ。次に、ベート ーヴェンが散歩中に出会った盲目の少女が、月光の差し込む部屋で弾いた曲を元 に作曲したのが「月光」であるということ。どちらも創作であるという説もありますが、 ロマンチックなエピソードですよね。 そして「月光」という名の由来ですが、これ はベートーヴェン本人がつけたものではなく、詩人レルシュタープが「このソナタ の第1楽章は、スイスのルツェルン湖で月光の波に揺らぐ小舟のようだ」と例えたこ とから、この名で親しまれるようになりました。